読字障害についての小まとめ

 

近日、文字が読めないので、読字障害について調べてみた(*1)。

 

 (i)読字障害とは

 *正確な定義を参照できなかったため、以下は、自身の言葉に置き換えて説明したものである。(すみません。また触れる機会があれば調べてみます。)

 人は読書をするとき、通常、①文字を見て、➁音声を認識し、➂その意味内容を理解するという過程を経る。ところが、この過程の一部の回路が十分に繋がっておらず、その結果、理解力や知能それ自体としては問題がないにもかかわらず、文字が読めないという事態が生じる。そして、その程度が学習ないし社会生活上困難をきたす場合、これは、「読字障害」であるとされる。

読字障害 - Jinkawiki

ディスレクシア - Wikipedia

on dyslexia: 【まとめ】試して効果があったディスレクシア用勉強法:視写、ジョリーフォニックス、他冒頭部分の症状参照

 

 (ⅱ)研究の経過及び症状の統一的理解の可否

 もっとも、発症原因の詳細については不分明な点も多く、 言語理解の困難さがどの場面で現れるかは、人によって、様々であるそうだ。このような研究の難しさや症状の個体差は、人(または言語)によって脳内における言語理解・処理のための回路が異なるからであると考えられる。(*2)

 

(ⅲ)診断基準

 そしてまた、読字障害の認知度、学術上の位置付け方の他、障害の診断基準も国によって異なるようである。(軽度発達障害フォーラム LD 文部省(現 文部科学省)による定義Dyslexia Symptoms, Types, Tests, and Treatment Information:What tests diagnose dyslexia?参照)(*3)

 

(ⅳ)治療・克服のために

 このような読字障害の克服のために、次のような勉強法、訓練用ソフトなどが出されている。

 〔ディスレクシア用勉強法まとめサイト

on dyslexia: 【まとめ】試して効果があったディスレクシア用勉強法:視写、ジョリーフォニックス、他

 〔眼科医により考案された訓練用ソフト〕

視覚認知バランサー | レデックス株式会社

 

(v)最後に

 軽度の読字障害の場合、特に障害と診断されることなく、又、従って、本人も自身の抱える困難さに気付かず、単に知能の問題として捉え、学習全般を諦めてしまうケースもあるのではないだろうか。(自身もそれであった。)

 確かに、学習に際しては、音声化する過程が必要であったり、又、文章を追うことが難しいことから、自分の頭で再構成する必要のある部分が人よりも多かったり、或いは、細かい固有名詞を覚えることに大変時間がかかってしまったりと困難も多い。

 しかしながら、それらは直ちに理解力全般が劣っていることを意味するわけではなく、訓練による克服の他、口頭の議論による学習や、抽象的なイメージを象形化した文字(物理、数学)を理解する可能性も残されている。また、人によって言語回路は異なる(ⅱ参照)ことから、文字を読むのに困難さを抱える人のなかには、他にも訓練の方法やまだ発見されていない得意分野を見つける人もいるかもしれない。

 そのため、学習全般を諦めてしまう前に、まだできることは多くあるのではないだろうか。

 以上、小まとめですが、必要に応じてご活用頂ければと思います。

 

 

(*1):文字が読みにくくなったのは大学2年の終わり頃からなので、自身のケースが発達障害としてなのか、それとも、統合失調症の発症に伴う脳器質の変化(統合失調症 - Wikipediaその他の症状、認知機能障害参照)によるものなかは不明である。

(*2):プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?の通販/メアリアン・ウルフ/小松 淳子 - 紙の本:honto本の通販ストアジュンク堂によるレビュー参照

(*3):ネット情報なので、要確認